「ロビーくん」はサーバ・クライアント型(以下C/S)のシステムである。中央サーバがあり、そこにクライアントが接続する仕組みになっている。今流行のP2P(ピア・ツー・ピア)技術はファイル転送等一部の機能のみに使用されている。 C/Sシステムの利点は、全ての通信を一点に集中させることが出来る点である。そのため、通信漏れ、ということが起こらない。ロビーというシステムは、ファイル共有などのアプリケーションと違い、通信リクエストが全ての他ユーザーに必ず届かないと意味がない。発言が他のユーザーに届くこともあれば届かないこともある、という不安定さではいけないのである。 通信量の面からもC/Sシステムのメリットは大きい。 P2Pシステムは、その仕組み上、常に他のユーザーと通信をしている必要がある。自分の通信だけでなく、他人の通信の中継作業もしなくてはいけないため、C/Sシステムに比べ通信量は非常に多くなってしまうのだ。Winny等のピュアP2Pシステムを起動していると常に通信が行われているということが確認できると思う。 その点、C/Sシステムならば通信はサーバと、しかも自分に必要な通信だけなので少なくてすむ。 この点はゲームロビーという性格において、とても重要なことだ。ネットゲームをやるとただでさえ回線を圧迫する。その上ロビーがP2Pだったら更に回線が圧迫され、本来のネットゲームの動作に支障をきたすことさえ考えられる。 これは全く本末転倒ではないか。ロビーはネットゲームをやってる間もバックで動作させておくものだ。そのためにはロビーはあくまで軽くなくてはならない。 |