比較的有名と思われる画像ビューワとGaran、Garan Liteを起動速度の点について
比較してみた。計測方法は、293KBのJPEGファイルを各画像ビューワのショートカットに
ドラッグ＆ドロップして、ソフトが起動し画像全体が表示されるまでの時間を計った。
今回、使用した画像ビューワは以下の通り。
(計測環境 CPU:Pentium III 1GHz RAM:640MB)
結果:
考察:
まず初回起動時のパフォーマンスから。Garanはそれほど起動が早いほうではない(2.09秒)。遅いわけではないが多少ストレスが
たまる数値だ。ここで非常に早かったのは「送るせにょう」と「IrfanView」である。とりわけ「送るせにょう」は全くストレスを
感じさせないほどで、素晴らしい。この二つほどではないが、「XnView」も実装している機能の多さを考えると十分の数値。全ての
ビューワ制作者にとって最大の脅威である（と私は勝手に思っている）Windows XPから搭載された「Picture and Fax Viewer」だが
思ったほどの数値ではなかった。さて、ここで注目したいのは上記全てを上回るスピードを見せた「Garan Lite」の1.05秒である。
正直言って「送るせにょう」にはまず負けるだろうと考えていたので、嬉しい結果となった。
2回目起動時の速度も「Garan Lite」が一番早かった。またGaran(非Lite)も良い成績だった。「送るせにょう」も体感的には
差を感じられないほどの十分なパフォーマンスであった。「ACDSee」は昔は非常に早いビューワというイメージであったが、計測してみると
そうでもない。特に初回起動時は他のビューワに比べて圧倒的に遅い（^^;
ちなみに、「ACDSee Classic」という入手可能な最も初期の
バージョンでも測定したが、そこでは初回1.83秒、２回目0.69秒と「Garan Lite」にも勝るほどの好成績であったことを特記しておく。
検証は出来なかったが、ACDSee最新のバージョン9.0では高速起動できるツールが付属しているのだとか。機能の逆戻りである。
ここで学べるのは新バージョンが必ずしも良いとは限らないということ、そしてソフトに機能を詰めすぎるな、という教訓かもしれない。
結論として、「Garan」及び「Garan Lite」は他のビューワと比べても起動が高速であることがわかった。とりわけ、起動速度が
重視される関連付け起動ビューワとして「Garan Lite」は強くオススメできる。また、計測したマシンはかなりの旧マシンであるため、
現在のより高速なCPUやメモリを積んだマシンでは、標準Garanもそれほど問題のある遅さではないはずだ。
Garanはこれからも、より軽快に画像閲覧が出来るようにパフォーマンスの改善の努力は怠らないつもりだ。機能が増えれば速度が
落ちるというジレンマをどう克服するかが今後の課題になってくるだろう。